[年中無休]新宿区 市ヶ谷・牛込の動物のかかりつけ医【市ヶ谷動物医療センター】

ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。

目次


電気生理学的検査について


高度医療の発展に伴い、動物でもてんかん発作や麻痺などの神経症状の場合、MRI検査を実施することが一般的となってきました。MRI検査は画像診断ですので、脳や脊髄(中枢神経と言います)に画像的に異常なものが映ってないかをみる検査となります。中枢神経の異常から症状が出ている場合、大抵の場合はMRI検査や髄液検査で異常を検出することができますが、中枢神経から伸びた細い神経(末梢神経)や筋肉の異常はMRI検査では検出出来ないことがあります。
電気生理学的検査はMRI検査と異なり、神経や筋肉の機能/障害を評価する検査です。当院では脳波検査および神経伝導検査、筋電図検査、聴覚検査(聴性脳幹反応)を実施することが可能な機器が導入されています。
電気生理学的検査で一番イメージのつきやすいものが心電図検査であると思います。少し詳しく説明すると生体から発せられる電気信号を感知して波として記録する検査です。これらと同じ原理で発作の時に生じる異常な電気信号を感知したり、末梢神経からの電気信号を筋肉の動きで感知したり、筋肉自体から生じる異常な電気信号を感知するのが、神経分野での電気生理学的検査といいます。
心電図の波形
電気生理学的検査を実施できる動物病院は非常に限られています。特徴的な症状がある場合や、MRI検査を実施したけれど異常が見つからなかったとき、筋肉自体に問題がある場合などに検査を実施していきます。
写真の子は筋肉の硬直が生じうまく歩けなくなってしまった症例です。一見、頚や脳の症状を疑う症例ですが、筋電図検査を実施し、特徴的な波形を検出することで筋緊張症と診断することができました。以前よりクッシング症候群(ホルモン疾患)を有しており、それによる筋肉の障害と考えられました。
筋電図実施風景
パソコンのモニターにミオトニー放電と呼ばれる異常な波形が出ています。
電気生理学的検査が適応となる疾患は比較的珍しい病気が多く、診断には特殊な機器や知識が必要です。他院にてMRI検査を実施したが病気が見つからなかったなどの場合にはこれらの検査で病気が診断できる可能性がありますのでご相談ください。


執筆担当:獣医師 武藤陽信