ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。
目次
ウサギの骨折について
ウサギの骨はガラスの様だとよく例えられます。
その理由は、他の動物に比べて骨が薄く脆いため、犬・猫と同じ治療を行うと高率に重大な術後合併症(変形癒合・再骨折)が生じてしまうためです。
さらに脚力が強いため、術後の管理を誤ると簡単に破綻してしまうこともあります。
特に犬・猫で一般的なプレートによる整復は、これらの合併症が多いとされています。
なぜ、ウサギの骨がこんなに薄いかというと、外敵から逃れるために骨を軽くしていると言われています。
今回、ウサギの脛骨骨折(スネの骨の骨折)に対して外科的に整復した症例をご紹介致します。
ウサギの脛骨骨折に対して髄内ピンと創外固定により整復した症例
症例は6ヶ月のウサギさんです。
後肢がひっかかってしまったということで来院致しました。
レントゲン検査において、左脛骨の骨折を認めました。
脛骨が真横に骨折しています。
その日のうちに緊急で手術を実施致しました。
手術は髄内ピンを挿入した後に、アライメントを整復しTYPEⅠa型の創外固定を行いました。
手術後のレントゲン写真
手術後のレントゲン写真
その後、段階的に創外固定と髄内ピンを外していき、現在は普通に走り回れる様になりました。
当院はエキゾチック診療にも力を入れています。
何かご不明な点などあれば、何でもご相談ください。
執筆担当:
獣医師 渦巻浩輔髄内ピンと創外固定を外した後
髄内ピンと創外固定を外した後