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牛込柳町駅より徒歩約3分・新宿区市ヶ谷
【市ヶ谷動物医療センター】

ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。

心室中隔欠損症

心室中隔欠損症(VSD)

心室中隔欠損症(VSD)は、生まれつき心臓の左右の心室を隔てる壁(心室中隔)に穴が開いている病気です。

本来、左心室と右心室の血液は混ざりませんが、この穴を通して左心室から右心室へ血液が流れ込むため、心臓や肺に余分な負担がかかります。


どんな症状が出るの?

穴の大きさによって症状は大きく異なります。

小さな穴の場合

  • 症状がほとんどない
  • 健康診断で心雑音から見つかることが多い
  • 普通に生活できる犬も多い
  • 成長とともに穴が自然に小さくなったり、完全に閉じたりすることがあります。

大きな穴の場合

  • 疲れやすい
  • 運動を嫌がる
  • 呼吸が速い・苦しそう
  • 発育が悪い
  • 重症では心不全を起こすことがあります。

どのように診断するの?

聴診で特徴的な心雑音が聞こえることが多く、以下の検査で詳しく調べます。

  • 心エコー検査穴の大きさや血液の流れを確認する最も重要な検査です。[確定診断の検査]
  • 胸部レントゲン検査:心臓や肺への負担を評価します。
  • 心電図検査:不整脈などがないか確認します。

心雑音について

「心雑音が大きいほど病気が重い」と思われがちですが、実はそうとは限りません。

一般的に、小さな穴では狭い隙間を血液が勢いよく流れるため、はっきりとした大きな心雑音が聞こえます。 一方で、欠損孔が大きい場合は左右の心室の圧力差が小さくなるため血液の流れが穏やかになり、 かえって心雑音が小さくなったり、ほとんど聞こえなくなったりすることがあります。

そのため、心雑音の大きさだけでは重症度は判断できず、心エコー検査による評価が非常に重要です。


治療は必要?

治療は穴の大きさや症状によって異なります。

軽症の場合

  • お薬が不要なことも多く、定期的な検査で経過をみます。
  • 子犬では自然閉鎖する可能性もあるため、成長に合わせて慎重に経過を観察します。

心臓に負担がかかっている場合

  • 心不全を予防・改善するためのお薬を使用します。

重症の場合

  • 専門施設でカテーテル治療や外科手術が検討されることがあります。

普段の生活で気をつけること

症状がない犬では、普段通りの生活が送れることも少なくありません。

  • 定期的に心エコー検査を受ける
  • 咳や呼吸の変化に注意する
  • 急激な激しい運動は避ける(獣医師の指示に従う)
  • 食欲や元気の変化があれば早めに受診する

予後

予後は穴の大きさによって異なります。

小さな欠損では、成長に伴って自然に閉鎖することもあり、一生症状なく生活できる犬も多く、寿命に大きく影響しない場合もあります。

一方、大きな欠損では、心臓や肺への負担が続くことで心不全や肺高血圧症を起こすことがあり、継続的な治療や経過観察が必要になります。


当院から

心室中隔欠損症は、「穴が開いている」という言葉だけで不安に感じられる飼い主様も多い病気ですが、実際には穴の大きさや位置、血液の流れによって治療方針や将来の見通しは大きく異なります。

当院では心エコー検査を用いて病気の程度を丁寧に評価し、一頭一頭に合わせた治療方針をご提案します。ご不安なことや気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。